筆の洗い方
筆は、筆毛の付け根部分に付着した墨はきれいに洗い流しましょう。
- 捌き筆を使用した後の洗い方は、水道水を使用し、毛の部分に付着した墨を手のひらや指でやさしく洗い流します。特に毛の付け根部分には墨を残さないように丁寧に洗い流します。
- この部分に墨が残るようなことを繰り返すと毛の根元部分への墨の蓄積が進行し、新品の時と比較すると筆毛の直径が大きくなります。
- 上記の状態になりますと、筆割れの一つの原因になると確信しています。
筆の乾燥
- 洗い終えた後は半紙等に筆毛部を置き、水分を吸収させます。
- 筆毛部分の水分がある程度抜けたら、筆架(筆を掛ける道具)等で乾燥・保管します。
- 筆架が無い時は、机の側等にフック等が代用になります。風通しの良い場所を選びます。
- 筆毛や筆管(軸)にカビの発生は避けなければなりません。
私の反省
- 水洗いせずに固まってしまった筆を、硯に溜まった墨液に筆をガツガツと押し付け、毛の半分程度までわやらげて字を書いた時期もありました。
- 今思えば筆に申し訳ない事をしたと反省しています。今は愛用の筆を少しでも長い期間使用したい為に水洗いは確実に実施し、乾燥させています。