書道用具と書道用語
※ ここでは、実際に筆を持ち、字を書く時に必要を思われる事項を記述しています。
筆
「呼び名」や「分類」
- 筆を手にする部分の「軸」や毛の部分の「穂先」や「命毛」など、部分に呼び名があります。
- 軸にも「木軸」や「ダルマ軸」や「木軸」などがあります。
- 軸の太さでは、「細筆」、「太筆」などの呼び名もあります。
- 毛の長さにより「短鋒」、「中鋒」、「長鋒」があります。
- 毛の材質により、「羊毛筆」、「剛毛筆」、「謙剛筆」があり、それぞれの特徴があります。
書く目的により使用する筆は異なります。
- 筆を手にする時は、力強い感じを受ける字にしたい。柔らかさを感じる作品にしたい等の決意をあるはずです。この時に誤ってならないのが筆選びです。
- 紙質によっては滲みやすい紙もあります。滲みが少ない紙もあります。滲みが多い紙に細筆は適しません。滲む量を補うだけの十分な墨量を含んだ筆は連続した走筆が可能になります。
筆の下ろし方
1 新しい筆の場合
- 購入後、初めて墨を付ける場合は、墨を付ける前には必ず水洗いをします。一度外したキャップは使いません。カビ発生の原因になります。
- 最初の墨付けは清墨が良いと言われます。最初の墨付けは清墨が良いと言われます。
- 書き終えた後は、必ず筆を水洗いし乾燥させます。
2 既に使っている筆
既に使っている筆も、使用する前に水洗いをします。
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硯
- 硯には名前があります。例えば雨畑硯(山梨県赤間地区)、赤間硯(山口県(赤間は下関市の古称)のようです。)、那智黒硯(三重県熊野市)、雄勝硯(宮城県石巻市雄勝地区)等、硯の原石の産地から○○硯と呼ばれるようです。
- 墨を磨る所は「丘」、墨液が溜まるところは「海」と言います。別の呼び名もあります。
- 墨を磨る面は、例えばやすりのようにザラザラしています。このザラザラによって墨を下すことができます。ザラザラ面への心配りが大切です。このザラザラした面を鋒鋩と言います。
硯の洗い方
- 硯は、使用前も使用後も必ず水洗いします。
- 硯の保管は、硯箱等安定したところに置きます。
- 毎日硯を使う場合の保管は、硯は乾燥しないように、何らかの容器を準備し水没させ保管しますと次回は気持ち良く磨墨が出来ます。石と水の相性は抜群です。
- 硯を水で濡らし、サランラップ等で包み込んでも良いです。
硯の保管
- 硯の保管は、硯箱等安定したところに置きます。
- 毎日硯を使う場合の保管は、硯は乾燥しないように、何らかの容器を準備し水没させ保管しますと次回は気持ち良く磨墨が出来ます。石と水の相性は抜群です。
- 硯を水で濡らし、サランラップ等で包み込んでも良いです。
墨の下り方が顕著に悪っくなった時の対処方法
- 磨墨は、硯の岡部分のザラザラを利用しています。ザラザラしている部分は「鋒鋩」と言います。
- 硯を使用した後の、硯の表面に付着した墨の洗い落としが悪かった為、鋒鋩の目詰まりが考えられます。
- 硯を砥石で磨きをかける方法があります。
紙
- 書道には書道用としての紙があります。
- 例えば、コピー用紙と書道用紙は異なります。書道用紙はコピー用紙と比較すると、特に漢字用の紙は表面がザラザラ感が多いです。
- 書道用紙でも、作品用と稽古用の紙は同じではありません。
- 例えば色紙は稽古用には使用しません。稽古用と清書用に使い分けるのが一般的と言えます。
- 書道用紙にもその用途に応じた大きさが異なります。
- 例えば、書道月刊誌等で4字や5字程の漢字、又はかな(和歌等)作品の稽古等では半紙(24.2cmx33.3cm)を、14字や20字程の漢字や、かな作品では半切(35cm×136cm)の使用が一般的です。
- 短冊サイズもあれば展覧会への出品用の大きなサイズの紙もあります。
墨
固形墨と液体墨
- 固形墨と液体墨(墨汁)があり、それぞれの特徴があります。
- 固形墨は磨墨しなければなりません。液体墨(墨汁)は磨墨の必要はありません。
- 液体墨(墨汁)が付着したまま筆を乾燥させてしまった場合は、固定墨と比較すると少しやっかいになります。筆割れの原因になりやすいです。
書道用具の準備
- 揃えたい書道用具は、筆、硯、墨、紙、下敷き、文鎮、手本は必要です。
- 書道用具の使い方も覚えなければなりません。
- 半紙等は中央に、硯は右側に、手本は、左側に置くのが一般的です。
書道用具の後片付け
- 筆はしっかり洗います。毛の部分の根本に墨が残るとやがては筆の割れの原因になります。
- 硯も必ず水洗いをします。次回の磨墨の良否につながります。
- 半紙・下敷き・文鎮・手本等も丁寧に後片付けします。
- 机等、書に関係する他の機材も水拭きし次回に備えましょう。
※ さらに「硯の洗い方」を見る。
稽古に必要な書道用語
- 書道を継続する為には書道用語を知ることは大切な事です。
- 例えば、書体の呼び名、筆を進める時の用語、漢詩や和歌の呼び名なを知ると便利です。